京大志望 国語全般ができない

京大行きたい投稿 2020/3/6 18:13

高2 文系 茨城県

京都大学志望

自分は京大の文系学部を目指している高2なのですが、国語が絶望的に出来ないので、今とても焦りを感じています。恥ずかしながら具体的な成績で言うと、駿台模試で偏差値40です….。

古文漢文に関しては読解以前に文法と単語が出来てないのが原因では無いかと思い、今はそれを中心に勉強してますが、それ以降どうすれば良いのかが分からないのでアドバイスを頂けると幸いです。

回答

31投稿 2020/3/12 12:36

京都大学農学部

はじめまして。
京大対策というよりももっと一般的な国語の対策について述べようと思います。

まず古文・漢文について。
読解の前に単語と文法を始めるのは合理的かつ効果的だと僕は思っています。ぶっちゃけ古文・漢文の文章レベルは決して高くありません。日本語訳を見て解くと少なくとも的はずれな答えは出さないでしょう。じゃあ日本語訳なしだと間違えるのは何故かと考えた時に、原因として挙げられるのが単に単語と文法の知識不足です。なのでまず単語と文法をしっかり勉強すべきです。そうすれば古文・漢文の点数が安定してきます。
もう少し具体的なことを言うと、単語は意味を丸暗記するのではなく本質的なイメージで覚えることです。単語帳に乗っている表現が常に正しいとは限りません。むしろそれに縛られて意味が取れないということすらあります。昔センター試験で単語帳によく乗っている表現で間違いの選択肢をつくり、逆に単語帳にはあまり乗ってない表現で正解の選択肢を作った問題が出されました。センターですらこのような事をしてきます。二次の問題だったら尚更ですね。
文法は古文と漢文ですべきことが異なります。古文については助動詞と敬語を中心に覚えることが大切です。助動詞と敬語は動詞のニュアンスを決めるだけでなく、その動詞の主体(主語)や対象(目的語)を決定します。すなわち文脈を示唆してくれます。助動詞や敬語を使って主語を決めるのは古文読解の常套手段です。そのために助動詞と敬語の知識は不可欠です。漢文については品詞分解が重要になってきます。正直漢文は漢字なのである程度意味の予測がつきます(たとえ予測しなくとも覚えやすい)。なので大切なのはどの漢字が動詞、助動詞、主語かです。ここで知っておくととても有利になる知識があります。それは「中国語と英語は言語体系が似ている」ということです。どういう事かと言うと、英語には文型があると思いますが実は漢文にも文型があり、何よりほとんど同じ形であるということです。すなわち、主語の次は助動詞や否定語、次に動詞が来て、その後に目的語が来る。前置詞という概念もあり、英語のそれとそっくりな働き、配置がされます。なので品詞分解と言っても新たなことをするのではなく、英語でやっていることをそのまますればいいのです。そうなってくるもレ点もいらなくなってきます。

次に現代文について。
上の古文・漢文について、単語と文法をやってもセンターはなんとでもなりますが、記述式になると少し物足りない。それを補うのが読解力です。これは現代文の対策(考え方)で養えます。
まず大前提でありながら最も勘違いされている事として、現代文に必要なことは「筆者の気持ちになること」なんかではありません。筆者が何を考えているかなんて筆者以外にわかる人間はいません。なのでそんなものはハナから問われていません。必要なのは「筆者の主張を汲み取ること」です。
現代文は論理で成り立っています。論理とは情報と情報の関係性を示したものです。反復、対比、因果などがそれです。現代文ももちろん例外ではなく、そのような論理によって筆者の主張や考えを展開し、読者に説明しようとします。なので私たちが筆者の主張を読み取るにはこの論理の理解が必要です。
ここまでは評論文のことをメインで書きましたが、実は小説も大きくは異なりません。小説には筆者の主張はあまり出ません。なので汲み取るものが「筆者の主張」ではなく「登場人物の気持ち」になります。ここで評論以上に「登場人物の気持ちになる」という勘違いがされますが、その必要はないです。ここで使うのも「論理」です。論理を意識して読んで、登場人物の行動原理・行動の結果を汲み取っていきます。
登場人物の感情は、直接的に描写されているのならば話は別ですが、登場人物のその時の気持ちは筆者にしかわかりません。もちろん問題作成者にもわかりません。なので「論理」を使って状況を整理し、感情をざっくりと予測することしかできません。実はこの一連の作業が問われているのです。登場人物の気持ちになってどのような感情を抱いているのか予測するのは時間の無駄です。なぜなら真逆の感情でない限りその感情が正しいかどうか真っ向から否定するのが難しいからです。選択肢を選ぶのに必要なのは、「状況」を整理する「論理」すなわち「客観性」です。
現代文の具体的な対策はやはり演習になると思います。ただ注意があって、模試や問題集の解答を見るとき、ただ答えがあっているかどうかは大して重要ではなく、模範解答を作成する時どのように回答を組みたてているか、どのように筆者の主張を汲み取っているかに焦点を当てて読むといいです。このとき論理関係を意識して見るなおよいです。問題を解いている時に得られるものはありません。丸つけしている時も実そんなに得ているものはありません。自分のプロセスがあっているかどうか、必要な知識が足りているのかどうか、が重要です。上でも散々述べているように、現代文は論理の知識を使って解くものです。これは評論文も小説も同じです。

長々説明しましたが、あくまでこれらは私がやってきたことに過ぎないので、参考程度に見てください。
またややこしくてよく分からなかったり、もっと具体的なことを聞きたい場合は個別で対応します。
これから厳しい時期が始まりますが、頑張ってください!応援してます。

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