古文の勉強法やおすすめ参考書

Gordon投稿 2020/6/21 15:44

高3 文系 東京都

京都大学志望

文系ですが古文が少し難しくなると全然読めなくなってしまいます。現代語訳などもできず、勉強はしているのですがなかなか上がりません。ですので古文の勉強法やおすすめの参考書などをおしえていただきたいです。

回答

31投稿 2020/6/25 09:42

京都大学農学部

はじめまして。
古文はよく「単語が命!」と聞きますが、それは違います。英単語もそうですが、古文単語は基本多義的なので意味を確定するのは文脈なります。文脈を理解するために単語を勉強しろと言っておいて、その単語の意味を決定するのは文脈になる、完全な循環論法で破綻しています。

古文において文脈を決定する、正確には私たちが初見で読む文脈の手がかりにするのは、敬語と助動詞です。古文の敬語には敬意のレベルによって方向があってそれで主語が決まります。助動詞は主語に対する述語のニュアンスを確定します。なので古文が読めるあるいは解けるようになるには敬語と助動詞を勉強すればいいと思います。
Gordonさんはどうでしょうか?もしかするとただ単語をひたすら覚えるという勉強をしているのかも知れません。試しに敬語と助動詞をひと通り勉強してから解いてみてください。多分見えたが大きく変わるはずです。たとえ合わないとしても、敬語と助動詞は試験で聞かれるので無駄にはなりません。
具体的な勉強方法としては、敬語は意味ももちろん大切ですが、上述したように敬意の方向が大切です。尊敬語、謙譲語、丁寧語、絶対敬語、自尊敬語、二重敬語、ぱっと上げるだけでもこれだけあります。それぞれの敬語がどれに当たるのか分類しながら覚えると効果的です。助動詞は一覧表が大抵の古文単語に掲載されています。ひと通り覚えましょう。活用のタイプで覚えたら楽です。現在日本語とは活用が少し違いますが似てる部分も多いので。そして識別までやりましょう。助動詞は識別ができて初めて役立ちます。
おすすめの参考書を紹介します。西村雪野先生の「解放古文単語350」です。名前の通り古文単語帳ですが、単語の意味が本質的なニュアンスまで載っています。初めに単語の意味は文脈で決まると言いました。じゃあ単語自体に意味は無いのかというとそういう訳ではなくて、単語が持っているのはニュアンスまでです。それを言語化できるまで確定するのが文脈です。この単語帳はそのニュアンスから乗っているので覚えやすいです。数年前にセンター試験で、単語帳赤い文字で書いてある意味で間違いの選択肢を作り大抵の単語帳には載ってない意味が正解の選択肢が用意されたことがあります。単語の意味の丸暗記はやめろというセンターからの意図を感じました。私も個人的に同感です。また敬語も種類ごとに分類されており、何より主語の確定の仕方も詳しく載っています。助動詞の一覧表はもちろん、識別の仕方も記載されています。さらに古文常識もコラムとして記載されており、文脈把握に役立つ知識がまとめられています。つまりかなり試験に役立つ知識が充実している便利な単語帳という訳です。しかもそこまで高価ではないです。ここまで書いておいてあれですが決してステマでは無いので、書店で実際に手に取って見てみてから検討してください。おすすめです。

色々書きましたが、合う合わないはあると思うので自分なりに納得できるふうにアレンジしながらやってみてください。
このご時世で色々大変だとは思いますが、頑張ってください!

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