まとめノートの効果的な作り方、活用法

あおあお投稿 2019/6/22 16:16

高1 文系 福岡県

九州大学経済学部or共創学部志望

こんにちは。

中3の受験期のときに、塾からまとめノートを作った方がいいと言われて作っていたのですが、大学受験でも作った方がいいのでしょうか?
作った方がいいのならば、どのようにして作るのが効果的でしょうか?作ったとしても見直さないと意味がないですよね…

ちなみに自分はまとめノートをうまく活用できていませんでした。

回答

こうしん投稿 2019/6/26 02:58

京都大学理学部

こんばんは!
こうしんと申します!

まとめノートは必要だと思うのならぜひやってみてください!
今回はかなり熱くなってしまいました…まとめノートは自分でもかなり熱い思いがあるのでぜひ参考にしてください!

まとめの手法

まとめとは、本やネットなどの情報媒体によって得られる情報を、ある観点に沿って構造化することです。
まとめをするorしないに関してはある程度の議論がされていますが、僕は自身がまとめる体質なので、「人によっては必要だ」と考えています。
物事を学ぶ際、ある程度構造を把握しなければ学習したと言えません。一部の方々は、読み物を読んだり演習を通して構造を把握することができるでしょうが、我々はそれが難しく感じます。そのため、我々は一旦落ち着いて紙に書き起こすことで構造をしっかり把握し、学習を深く定着させることができるのです。
本やネットでは文章の羅列が多々見られます。それは「読み物」でありますが、深く学習する際には適しません。だからこそ、教師という存在が黒板に図や具体例を書いて、教科書の内容をかみ砕く必要があるのです。ここにも「まとめ」という要素が存在していますね。ただし、注意しておきたいのは、人がまとめたもので理解できるかどうかも人によります。僕は理解が難しいです。だから、僕は再度まとめ直します。
だから、「まとめ」が必要だと思った方は、自信を持ってこれからもまとめてください。少なくとも京大は大丈夫です。
普遍的に「まとめは不必要だ」という方がいても気にしないでください。その人の論理はその方の主観的なもの(検証していない以上客観性が保証されない)であるし、「〜は絶対にダメだ」という考え方よりも「〜というメリットもあるし、ーというデメリットもある。ではそのデメリットを潰すにはどうしたら良いか」を考える方がはるかに賢く、有益です。

ではこれから具体的なまとめ方について言及していきます。
上記の目的に沿ったやり方を唱えるので参考にしてください。説得力を持たせるためにメリット、デメリットの説明をし、そこから導かれる最適な手段を考察する、という形で説明していきます。

<まとめについて>
メリット
・視覚化することができる
・手で書くことによって印象が深まる
・見返すことで内容が一瞬で理解できる
デメリット
・時間がかかる
・正当性が保証できない
・まとめで終わってしまう

以上のことにより、メリットを大きくし、デメリットを少なくするために、まとめるべき内容はできるだけ効率良く絞って、わかりやすくすべきです。以下具体的な法案を考えてみましょう。

具体的な解決方法
<メリットの増大>
・分かりやすく構造化して書く
・自分で「考えて」まとめる
・見返す習慣をつける
<デメリットへの対策>
・構造化できるorできないを見分けて、「まとめを作る価値があるのか?」を考える。
・そもそも信頼している資料(教科書)を参考にして作るのだから情報の漏れは無い。「構造」が重要なのであって、「項目」は重要では無い。それに、過去問をしていく過程で大学別の項目の差があるのであって深入りした勉強はそれからでも間に合う。議論の欄外。誤りがあっても「更新」していけば良い。
・見返す習慣を作る

では具体的な解決方法を提示できたので、それに合わせた手法を規格化していきましょう。

<まとめの手法>
①「構造化すべきか」見分ける。
②キーワードをチェックする。
③キーワードを構造化する。
④見直す。

①「構造化すべきか」見分ける。
まず「構造」について。これは、数学のベン図を思い出して欲しいのですが、上位語下位語により、キーワードの包括がある状態です。これは正式なものになれば「分類」と呼ばれます。これが無い状態は、まとめても意味がありません。ただかき並べてるだけですからね。(例えば、化学の炎色反応は「炎色反応」それ自体は「反応論」として構造化できますが、その中身はNaの場合、Kの場合…とただの列挙です。これらはまとめられないので、コピーするなりしてサッと処理しましょう。)
また構造の一つの特徴として、整理する観点が異なれば構造も異なるということです。例えば、出席番号でまとめる際も、「生年月日」か「名前」で大きく異なりますね。

②キーワードをチェックする。
その単元に出てくるキーワードを全てチェックし、それがなんなのか把握します。それだけです。

③それらのキーワードを上位語、下位語を「考えて」設定していきます。観点は好きなようにしてくださって結構です。例えば、世界史なら、年代でまとめるか、地域でまとめるかは大きな差です。ここにも個人差が現れてくるので好きなように設定してもらえば大丈夫です。分からなかったり不安ならば、同じようにまとめている人の観点を参考にすればいいと思います。

④見直す。
見直す機会は十分設けてください。僕はスマホにまとめノートの画像を貼り付けて食事の時間に見直していました。見直し際、ノートのまとめに沿って、項目の内容をノートをみらずに説明することができれば完璧ですね。

※まとめは「更新」されます。
演習や授業を受けていくにつれて新たな知見、観点が現れることがあります。その場合、まとめは更新されるべきです。そうしていくうちに「正しいまとめ」が錬成されていきます。まとめは一つの研究です。
このために、まとめノートは余白を広く取っておくと良いでしょう。必ず役に立ちます。

以上が方法論です。
また一応ここで大きく強調しておきたいのが、「自分で考える」ということです。自分で考えることが記憶力、質に反映します。
ぜひ、参考書や他人に頼らないまとめ作りをしていってください。大学でも社会でも重宝されるスキルになるでしょう。(他人のまとめを自分のものにできる人なら絶対に欲しがりますよ!)

頑張ってください!

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