古文 1回で内容把握できない

フジタ投稿 2023/11/16 03:18

浪人 文系 沖縄県

早稲田大学文化構想学部志望

大学入試のため、よく古文の文章を読むのですが、だいたい1回呼んだだけではほとんど内容が分からなくても、二回目読むと大体は読めるようになってます。
入試には時間制限があるので1回で内容を把握できるようにしたいのですがどうすれば良いのか分からず困っています。どなたか助言をくださるとありがたいです。

回答

さら投稿 2023/11/18 20:28

東京大学理科一類

こんにちは。
結論から言ってしまうと、古文は2回以上読んだほうが良いです。
根本を否定してしまって申し訳ないですが、私はたいてい3回ほど読んでいました。

1周目:概要
2周目:なんとなくの内容を把握
3周目:問題に関係するところを少し詳しく読む
という感じです。
2周も読む時間がないとのことでしたが、1周にかける時間を短くしてしまいましょう。
また、現代語で書かれている部分(リード文や注釈など)をよく読むのも時間短縮の鍵です。

そもそも、古文を一回で(素早く)理解するのには高度な知識が必要になってきます。古文の文法や常識に非常に精通しており、そもそも古文に慣れている方でない限り、1回で完全に理解するのは不可能です。

1周目はなるべく早く「文章の流れを抑える」目的で読んでみましょう。例えば共通テストの文章の場合、1~2分くらいで一周できるのが理想です。まぁ、大抵の内容はリード文に書かれているので、正直飛ばしてしまっても良い工程ではあります。
粒度としては
・美しい女性に心を奪われた天皇の話
・仏様を信じていたら救われた話
・夫がなかなか会いにこなくて寂しいと嘆く女性の話
くらいで大丈夫です。登場人物も「女と〇〇の君」とか「女房と侍者と大納言」とか、モブは無視して主要な人物だけを把握しましょう。
なんとなくのキーワードを追っていけば概要は掴めると思います。主要登場人物も(よく出てくるので)大抵は把握することができます。

2周目はもう少し粒度を上げて読んでいきます。具体的には、会話や行動のあらましが分かる程度です。
例えば共通テスト2022年の古文文章Ⅰなら:

斎宮が二十歳になった。非常に美しく、好色な院はソワソワしている。一緒に話す機会があり、斎宮が帰ってしまうと『どうすれば仲良くなれる?愛を伝えられる?』と筆者に尋ねる。筆者が院の代わりに和歌を届けたが返事がないので、直接乗り込んだ。
くらいでしょうか。

ここで重要になるのが、一周目で掴んだ概要です。結論が分かっているので、天下り的にその前の登場人物の行動も予測できるでしょう。例えば「美しい女性に心を奪われた天皇の話」ならば、きっと
・かわいい娘がいるという噂が流れた
・実際見に行ったら本当に美しく好きになった
・和歌を書いて愛を伝えた
・お返事があって一喜一憂
のような場面があることが容易に想像できます。
質問者さんも2回目以降は内容を取れているように、1周目でなんとなくの流れが分かっているので、読みやすく、理解しやすくなっているはずです。

3周目を読むのは問題で深く聞かれたときです。
「〜とあるが、何故か」のように聞かれたときには、大抵の内容は理解しているはずなので、あたりをつけて適切な箇所のみを読むことができます。文章全体を詳しく読むのに比べると効率は良いでしょう。

あとはどれだけ古文に慣れるかの勝負です。
古文常識を知っていれば大抵の問題は遥かに簡単になります。また、よくある古文の「お決まり」のパターンを抑えるのも手です。(古文の問題としてでてくるものはほとんど数パターンしかないから。)マドンナなどの参考書でいろいろ紹介されているので見てみるのが良いと思います。
また、文法、特に敬語も深い読解には不可欠です。尊敬語と謙譲語を見分けるだけでも主語が捉えやすくなります。2重尊敬や「啓す」「奏す」などがあれば天皇・上皇・皇后・皇太子がいると一瞬で見抜くことができます。単語帳の後ろの方にも載っているでしょう。完全に暗記してしまいましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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