最初から通してやるべきか、入試に出やすい時代からやるべきか

あいうえお投稿 2024/5/15 07:56

高2 文系 神奈川県

早稲田大学文化構想学部志望

初めまして!早稲田大学文化構想学部志望の高3です!!
これから日本史の勉強に入ろうと思うのですが、最初の時代から通しでやるべきか、共テとか早稲田でよく出る時代から先にやっていくか迷っています。
実際どのように進めていくのが良いのでしょうか?教えてください!!

回答

笹本投稿 2024/5/16 10:37

東京大学文科三類

結論から言うと、最初から通してやる方がいいと思います。歴史の学習において、流れを無視してしまうと、覚えやすさ、理解のしやすさが大きく変わってきます。入試直前の受験生なら話は変わってくると思いますが、まだ5月で偏差値が60と他の科目の学習も進んでおり、日本史の勉強時間が十分確保できるであろう質問者様にとっては、最初から丁寧に流れに沿って覚えていくのが得策だと思います。

それでは、頻出分野の学習のタイミングも含めて、日本史の学習法について説明したいと思います。
日本史という科目は、①大まかな本筋の流れ(幹)、②本筋に付随する出来事(枝)、③そこから発展した細かい知識(葉)、の3つに大きく分けられる木のようなものです。参考書でいうと、山川などの教科書が①②を中心に、一問一答形式の問題集が②③を中心に扱っている、といった感じです。早稲田のような難関私立では③の細かい知識が問われるため、一問一答をひたすらに回す受験生が多く見られますが、③の知識はあくまで①②が前提のものであるため、それは効率的な学習とはいえません。

では、①②③の内容を具体的に説明していきます。
①は、日本の中心、つまり政治の流れ、言い換えると権力者の変遷です。平安時代までは天皇、鎌倉時代は執権、室町、江戸時代は各幕府の将軍、安土桃山時代は信長秀吉、明治以降は総理大臣が権力者です。ここまでやるかは質問者様次第ですが、自分は受験生時代、継体~後堀河天皇まで、総理大臣も全て覚えていました(今はほとんど覚えていませんが笑)。権力者を覚えるコツは、前の権力者の退位理由と次の権力者の関係を意識しながら覚えることです。
②は、各権力者が行ったこととその時代に起きた主要な出来事です。権力者と出来事を結びつけて覚えることで、正誤判定問題の正答率がかなり上がるのを自分自身去年実感しました。加えて、権力者の順番を覚えることによってそこに結びつく出来事の順序も同時に覚えられ、共テでは難しい部類に入る年代並び替え問題にも対応できるようになります。

これに加えて、権力者の変遷と結びつけることが困難な社会経済史や文化史などの知識を入れれば、共テレベルでは問題ないかと思います。ここまで出来てから頻出分野の③の知識を入れる作業、すなわち早稲田の合格レベルに持っていく勉強をするので遅くないと思います。しかし、目標と現時点の距離を把握するのは重要なことなので、①②が一通り終わったタイミングで早稲田の過去問に一旦とりかかってみるのがいいと思います。夏休み中に①②が終わっているくらいのペースが望ましいですね。

最後に、長々と話しましたが、人にはその人に合った勉強法があると思いますので、自分の話はぜひ参考にして頂きたいですが、自分なりのやり方を模索することを忘れずに勉強に励んでもらいたいと思います。

一年間、長い道のりだと思いますが頑張ってください!

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