数学の分からない問題の勉強方法

ほさか投稿 2024/3/8 22:39

高3 理系 奈良県

神戸大学医学部志望

数学の問題を解いている時に問題文を読んでも手も足も出ない場合、すぐに答えを見てしまいます
しかし、「数学ですぐに答えを見る勉強をしていると伸びない」と言われました
では、手も足も出ない場合どうしたらいいですか?

回答

Na投稿 2024/3/12 09:03

名古屋大学経済学部

ほさかさんの質問に答える前に、少し遠回りをさせてください!!

私は数学の実力をつけるために
①解法暗記
②複数の解法を組み合わせる、複数の解法から一つに絞る力をつける(数学的思考力をつける)
ことが大切だと考えています。
①では「すぐ答えを見ること」は正しいですが、②では逆に長考することが推奨されます。
手も足も出ない問題とは方針がまるっきり立たない問題だと推測します。
方針が立たない場合、そもそも解法を知らないパターンと、どの解法が使えるのかわからないパターンがあります。前者は①に、後者は②に対応します。

解法暗記をすべき問題は青チャートの例題が特にそうですし、京大でもそうカテゴライズされるべき問題はあります。(京大理系2022大問3のユークリッドの互除法など)
例えば青チャートを終えたとしても、発展問題の演習の中で出てきた新しい解法を知識として蓄えることは重要なんです。
それと一応説明すると、解法暗記とはある問題のパターンに対してどのような解法が合致するのか覚えるということです。数学の性質を根拠に基づいて解法を覚えるべきことです。(部分的には高度な内容もあるで、初学〜中級者の方はパスしても構わない場合もあると思います)

目新しい条件が設定されていたりして、どんな解法が使えるかすらわからない時や、一見典型問題に見えていつも通りな解法が通じない時があります。そのような問題に対処するためにはとにかく時間をかけていろいろ試す他ありません。値を代入したり、より簡単な条件で考えてみるなどの実験から着想を得て既知の解法に帰着することや、別の分野から問題を考えてみる(たとえば、微積の問題だけど、ベクトル、三角関数、図形の性質の分野の解法を使う)ことなど色々試すパターンがあります。どんなパターンがあるかを多くの問題を解く中で経験していくことが重要です。
(=数学的思考力をつける、という意味で私は使います)

ここからほさかさんの質問に答えます!
①解法暗記②数学的思考力をつける、の両方の面で多くの問題を解くことが一番大切になります。知識を網羅してさらに定着させるためです。
青チャートなどの網羅系参考書では回転率を上げてまさしく解法を網羅するのが良いと思います。多くの問題を解くことが一番の目標です(理解が二の次でいいということではありません)。この段階では、解法を知らないのだから、わからない問題は答えをすぐにみるべきです。
プラチカなどの演習問題の載っている参考書でも、多くの問題を解くことが目標となります。演習問題を解く理由は二つあり、一つは解法暗記の知識を定着させること、わからない問題に対し試すことのパターンを知ること、またそれを定着させることです。手も足も出ない問題に対処するパターンを知らない段階では手も足も出ない問題の答えはすぐ見るべきです。演習を繰り返すうちにいずれ手と足が出るようになります。そのときからいろいろ試すと解ける可能性が出てくるため、時間をかけて演習する価値が出ます。

⒈網羅系参考書では答えをすぐに見て良い。
⒉演習不足の段階では手も足も出ない問題の答えはすぐに見て良い。
⒊演習して手と足が出てきたら難しい問題も時間をかけると良い。

受験を通して思った個人的な思想なので参考までにしてください!

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