基礎の固め方

まっち投稿 2019/6/23 07:30

高3 理系 京都府

神戸大学工学部志望

夏休みに物理や化学の基礎を固めたほうがいいと言われたのですが、具体的にどのような方法でやったらいいですか?

回答

こうしん投稿 2019/6/29 10:47

京都大学理学部

こんにちは!
こうしんと申します!

物理→化学の順で答えていきますね!
主に基本的な事柄を話していきます。

まずは物理です。
物理学

物理の一般的な勉強法はふた通りあって、
一つ目は、微積を使わずに「解く」物理をする
二つ目は、微積を用いて「本質」の物理をする

イメージが持てれば理解はしやすい数学とは異なり、概念自体を理解するのが難しい物理学は「理解するかどうか」で分かれ道があります。

一つずつ性質を説明します。

前者は、物理の概念の根本的な理解を放棄し、解くことだけに特化した学び方です。そのため、早くに学ぶことができますが、それを点数にするのは少し工夫が要ります。(公式を暗記するといった工夫です)
物理は、国立大学であれば問題がほぼパターン化できるので、解答法を暗記し、その知識を用いて解くことができるため、この方法が使えます。

後者は、物理の根本から理解して、問題に取り組む方法です。ところが、理解には微積分を用いるため、早くても高校二年生の後半から学び始めるという、遅いスタートになるという欠点はあります。しかし、それを完全に学び終えれば、あらゆる問題を相手にしても解くことが容易にあるでしょう。
というのは、大学入試問題は微積分を背景におきながらも、微積分を用いなくても解けるように作られています。そのため、問題例としては非常に簡単になるのです。

僕がオススメするのは後者ですね。ただし、学ぶのは結構大変になります。僕は東進での「トップレベル物理」を受講することによって学びました。「ハイレベル物理」でも全然良いです。
そういう環境があるならば、絶対後者をオススメします。

そのような環境がなければ、後者の場合参考書によるサポートが必要です。参考書による学習は大変ですが、上記の効果が得られるのは確実なので、オススメです。
オススメ参考書は、「新物理入門シリーズ(概論+演習)」「理論物理への道標(上下)」が良いです。あとは僕は使ったことないですが「秘伝の物理シリーズ」も候補に上がります。

一方で、前者の場合は演習中心の学習となります。前述した通り入試問題の物理は、京大のような特殊形を除いて多くの問題をパターン化することができます。これを利用します。
学習方法は、数学と同じようにパターンに沿って問題と解法を対応させて覚えるといったものです。演習教材は持ってるものならなんでも構いません。
数学と似たような内容になりますが、一応学習方法を記しておきます。

2ステップの過程を踏みます。
1問題の特徴とその解答をインプットする
2演習により1の記憶をアウトプットして定着させる

まず1について
インプット作業です。問題の解答を先に見て、解答法と問題との対応関係を理解し、頭に入れます。
この時、問題の「特徴」とそれに対応するように解答を結びつけると良いと思います。目標は、問題の特徴に反応して、対応すべき解答を閃くことができるようにすることです。そのため、特徴を掴んで解答と対応させる作業を加えることによって、記憶しやすく、また汎用性を高くします。物理の問題の特徴は、状況で分類すると分かりやすいです。例えば、2体問題、微小振り子運動、といった感じです。

次に2について
そうして得た結びつきを用いて演習することにより、結びつきを記憶に定着しやすくし更に他の問題へ適応しやすくなります!(答えを直接暗記しているのではなく、特徴から答えを導いているからです!)問題を見て、瞬時にやることが分かれば達成です!

また、問題と解法の対応については、予備校の知識を利用するという手もあります。

物理対策はこんな感じですね。

次に化学について。
化学は
理論化学、無機化学、有機化学と大別できます。これらそれぞれに対して、数多くの分野が潜んでおり非常に範囲が広いです。

とはいえ、数学のように解法が複雑に入り組んでいるわけではありません。そのため解法と問題の対応付けが基本的にやりやすいのが化学です。どの分野も、「ここがポイント!」と言うものがあったり、解法が決まっているものがあります。
これらを見つけて頭に叩き込んでいくのが我々のすべきことです。
(具体的には数学の勉強法と同じです。数学の勉強法については過去の質問で言及しているので、ぜひご覧ください!)

ポイントについて他の記事で大きくまとめているのでそちらを見ていただければ幸いです。

ここでは新しく参考書について言及していきます!
学ぶための参考書
→原点からの化学シリーズ
化学を基礎から詳しく説明していきます。かなり重厚でわかりやすいので、苦手な分野だけでも見てみると良いです。
レベルは東進のハイレベル化学程度ですねー。
演習のための参考書
→重要問題集・新演習
よく使われている二冊ですね。重要問題集は基本問題の演習。新演習は重要問題集の穴を埋める役割が主ですね〜
また、ネットで駿台のテキストを買うのも手ですね。重要な問題が軒並み揃えてあるのでとてもオススメです!

以上が基礎を勉強するための簡単な勉強法の解説です!
参考になれば嬉しいです!

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