化学の勉強法
そら投稿 2019/6/11 20:40
高3 理系 兵庫県
兵庫県立大学志望
化学は、学校の定期テストではいつもいい点をとれるのですが、模試になるといつも偏差値55とかなのでどのように勉強すれば良いかわからないです。
何かいい参考書などがあれば教えてもらえますか?
回答
こうしん投稿 2019/6/12 22:19
京都大学理学部
こんにちは!
こうしんと申します!
化学は
理論化学、無機化学、有機化学と大別できます。これらそれぞれに対して、数多くの分野が潜んでおり非常に範囲が広いです。
とはいえ、数学のように解法が複雑に入り組んでいるわけではありません。そのため解法と問題の対応付けが基本的にやりやすいのが化学です。どの分野も、「ここがポイント!」と言うものがあったり、解法が決まっているものがあります。
これらを見つけて頭に叩き込んでいくのが我々のすべきことです。
(具体的には数学の勉強法と同じです。数学の勉強法については過去の質問で言及しているので、ぜひご覧ください!)
具体的にポイントを書きたいところですが、なかなか量がえげつないので、少しずつ書いて質問に小出ししていきますね!
とりあえず、理論化学分野です。
理論化学は、構造論、モル計算、溶液、イオン、化学結合、単位格子、金属結合、結晶、酸塩基、希薄溶液、気体、蒸気圧、速度平衡、熱化学、pH計算、と非常に多岐に渡っています。
では、それぞれのポイントを説明していきます。
構造論
化学基礎の範囲です。構造は昔から多くの議論がされただけあって、相当な知識量になります。知識なので、よく問われやすい単元をピックアップしていきますね。
・電子殻とオービタルの関係(電子配置)
・混成軌道
・放射能(α崩壊など…)
・原子量の求め方
考えを追求して行ったら、単元最強に難しいです。ハマりすぎに気をつけてください。とはいえ、記述分野はここでよく出題されるので、注意が必要です。
モル計算
全ての基礎であり、化学の象徴とも言われる単元です。
様々なことを習いますが、基礎的な計算ができれば、「単位を毎回必ず書く」ことに注意すれば、かなり計算が楽になります。これで、公式ミスはほぼ防げますし、次の計算は何か?の見通しがつきやすくなります。
また、10の累乗の計算が大変ですので、m(ミリ)が出てきたら、それをそのまま使うようにしましょう。
そして、計算は小学校の連立方程式を解くかのように正確に並べると良いです。割と立式でミスすることが多いので…
溶液
溶液の最難関は、濃度計算です。この公式が多いことや煩雑な計算で悩む人が多い分野ですね。
まずは公式です。公式は、濃度の単位を覚えるようにしてください。それを分数のように見れば、公式が出来上がります。
また、煩雑な計算はモル計算の方を参照してください。
あと注意として、溶液を混ぜ合わせる際に「体積が変化するかどうか?」を考えてください。これには見分け方があります。それは「密度のデータがあるか」で、あれば変化しますし、なければ変化しない、と言う見分け方です。
イオン
これも暗記単元です。以下、よく出るポイントを書くので、暗記の優先度決めに使ってください。
・電子配置
・原子半径
・イオン化エネルギー/電子親和力
です。一応これらの「性質」を完璧に覚えると大丈夫だと思います。記述分野でよく出るので注意です。
化学結合
結合論ですね。熱化学の分野に通じるものがあります。記述分野でも要注意ですね。化学結合は、電気陰性度の強弱、価電子の配置で分類されています。
左に電気陰性度の組み合わせ、右に結果です
強and弱=イオン結合
強and強=共有結合
弱and弱=金属結合
左に価電子数の組み合わせ、右が結果です
1+1=共有結合
0+2=配位結合
単位格子、金属結合
密度関連の計算問題と立体構造がよく出題されます。
密度関連について。
密度を用いて、アボガドロ数や単位辺の長さなどが出題されます。ですがこれも結局、公式の変化形なので、単位を覚えてから、公式の形を覚えるようにしてください。全ては単位の組み替えで導けます!
立体構造について。
構造は2つに分類されます。最密格子とそうでないものです。最密格子は面心立方格子と六方最密充填構造です。(この二者は、本質では同じ構造をしています。そのため、六方最密充填構造の密度の問題が出題されたら面心立方格子で計算すると楽ですね!)そうでないものは、体心立方格子ですね。
これらは立体図形での出題がたまにあります。軽くでいいので、ある程度正確な知識は持っておいてください!
とりあえずは、ここで区切ります…残りはコメントに書こうと思っています!
断片知識しかないですが、頑張ってください!