ゼロからの古文漢文の勉強法

こたつ投稿 2024/1/10 01:40

高1 文系 愛媛県

京都大学総合人間学部志望

偏差値60くらいの高校に通う一年生です。
古文と漢文の勉強法を教えて欲しいです。
中学の頃から今まで全く古文と漢文の勉強をしていなくて定期テストも模試も全然解けません。
2年生になるまでに最低限学校の授業についていけるくらいにはなりたいです。
どのように勉強すれば良いか教えてください。
今の私は本当に何も分かってない状態です。
よろしくお願いします。

回答

reo投稿 2024/1/10 04:11

東北大学文学部

古文と漢文の1から始める勉強法ですね!
今から始めても十分な時間がありますよ。中学の頃にやった古文漢文なんて、勉強した内に入りません。(僕もフィーリングで毎回解いていましたし、根拠ある回答なんて係り結びくらいでした笑)

似ているようで、勉強の進め方やそれぞれの科目に対して持つべきイメージが若干変わってきます。

まずは漢文から。
と言うのも、漢文の方が短期間で成果が出やすいからです。

漢文で大切なのは、”文の構造を理解できるようになる”こと。
学校で配布されるテキストには、受身や使役などといった働きが付く”基本句形”が説明されていることでしょう。それを覚えることが第一です。むしろ、それが8割を占めます。
句形の前に、置き字や再読文字なども解説されているかもしれませんが、置き字にかんしては、『そーゆーのもあるんだなぁー』くらいの感覚で大丈夫です。再読文字は句形とともに一つ一つ覚えていきましょう。

漢文は、決まった枠組(再読文字や句形)に文章によって変化する目的語や名詞などがハマっただけの文章です。

イメージで言うと、学校の席の場所と席替えのようなもの。
席の場所はクラス内の人数によって、各学年各クラスによって多少の違いはあるものの、ほとんど同じ位置にあることでしょう。
席替えを実施してもその場所にあてはまる生徒が変わるだけで、席があるはずの場所自体は変わりませんよね?(一番窓側には○人いて、廊下側になるにつれて○人の列が○つあって…的な、?)

漢文の理解が今ひとつできていない人は、その『各クラスに定まっているはずの席の場所が覚えられていない』ということなんです。

まずは、各クラスのあるべきはずの席の場所を覚えましょう。それが、句形と再読文字なのです。

その後に、その場所に位置している生徒の名前を覚えましょう。それが、後々覚えていくべき名詞や、各問題で与えられる登場人物名等なのです。

漢文は面白いですよ。
昔の人たちの、”知恵”や”面白い話”、”因果応報ある物語”が集まっています。
(おすすめのテキストは、漢文早覚え即答法です。私はこれをやっただけで漢文が初めて理解できるようになりました。)

ただ、漢文をやるにあたって、古文の知識が必要になります。

古文は、実際に文章を読む前に必要となる知識がかなり多いです。

・動詞の変化
・助動詞
・単語

これらをまずは全て覚える必要があります。
漢文がクラスの席と席替えなのであれば、古文はチームスポーツの部活なのです。先輩や後輩、同級生の名前、スポーツの基本的なルール、試合の流れ等々、サッカーやバスケをやるにあたっては必要となる技術や覚えるべき知識が色々ありますよね?それと同じです。

動詞の変化(四段活用や上ニ段活用等)は、リズムや語呂合わせで覚えましょう。とにかく覚えるまで口ずさんで下さい。

古文は英語と似ています。
1から学ぶ外国語です。

そして、英語の動詞を過去形にするのであればedをつけ、3人称現在形はesをつけ、不規則動詞は暗記しましたよね? それと同じです。古文における動詞の変化は、英語の動詞のedやesを覚えることと同じです。英語と比べてしまうと量は膨大ですけどね。

助動詞も品詞が異なるだけで、似たようなものです。また、それぞれの助動詞は変化する形が異なるだけでなく、意味も付与されているので、英語で例えるならば、動詞の意味と変化表を一気に覚えているようなものでしょうか。

古文単語は英単語と同じ。
覚えるべきものを覚えておかなければ、そもそも文章なんて読めるわけがありません。恐らく1つの受験科目として考えるのであれば英語よりも優先順位は落ちますが、それでも古文単語は英単語帳と共に常に持参して隙間時間に進めて下さい。

まずは、学校で配布された文法のテキストと単語帳をすすめながら、学校で扱った文章をもう一度読み返してみて下さい。そして、わからない単語や文法的知識があれば、それらテキストを使って分かるまで読み直しましょう。

理系であれば(東大と京大以外?)古漢は共通テストで終わるので、勉強時間の割に配点が少なく、なかなかモチベーションが上がらないかもしれませんが、共通テストの国語は1つ1つの配点が大きいので、1つのミスが命取りになります。英語はある程度のレベルまでいけば点数や読解力が一定以上を推移しますよね?
古文漢文も同じように、早めにその”ある程度のレベル”まで持っていき、共通テストでもコケないようにしましょう。

文系であれば話は別。多くの場合で二次試験でも必要になります。
前述の通り、英語と似て1つの言語を学ぶのです。毎日の積み重ねと、一定期間でガッツリ知識をインプットすることが必要となります。春休みや冬休み、GW等、それなりの時間さえ確保できれば一気に世界を変えることができるので、臆することなくチャレンジし始めましょう。

長くなってしまいましたが、皆さんのチャレンジを応援しています!

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