現代文 質か量か

麻呂投稿 2024/3/3 05:05

高2 文系 愛知県

早稲田大学法学部志望

早稲田志望の新高3です

現代文は質か量のどちらが大切ですか?

自分は毎日2つ程問題を解いていますが

正直復習も疎かになっています

復讐の仕方もいまいちよくわからないので

教えて欲しいです

また、現代文ってどれくらいで結果が見え始めるのでしょうか?

僕は3ヶ月程やりましたが中々伸びている実感がなくて

とても焦っています

何かアドバイスがありましたら宜しくお願いします

回答

reo投稿 2024/3/6 08:32

東北大学文学部

勉強お疲れ様です。
結論、質の方が大切です。

「正直復習も疎かになっている」という点が非常に気になります。
と言いますのも、現代文分野の学びは「実際に解く時間」で得られることは無く、「復習や読み返しの時間」で得られるからです。毎日2題は解きすぎです。

私は現代文の授業は履修していませんでしたが、通塾していたため塾のテキストを使っていました。正直テキストは何でもよいので、まずは手元にある現代文のテキストを使って以下のやり方を参考にしてやってみてください。

まずは、時間を計りながら読解をします。共通テストは時間にシビアですし、ダラダラ解いても意味がありません。 
ただ、時間を気にしながら選択肢の問題に「根拠を示す」ようにしましょう。記述問題であっても自分で答えを導き出した根拠を示すために、回答欄の近くにその答えを書いた理由も書きます。めんどくさいですが、一つ一つの回答に根拠が無いから伸びないのです。(厳しいことを言っているのは承知ですが、私も長らく伸び悩んだ上で直前期にどうにか伸びきったので、質問者さんにはこれ以上悩んで欲しくないです。)

選択問題は、各選択肢の文章に線を引き、

「この部分の記述は正しい・・・○」
「この部分の記述は正しくない・・・×」
「この部分の記述は本文中には述べられていない・・・果樹園の地図記号(記述ナシを梨にかけています)」

と、分かりやすい記号を用いて根拠を示します。余力があれば、×マークの記述は正しい記述に正し直すことも有効です。「正解な様に見せかけて、本当は本文中にまったく述べられていない記述」というものが、共テや二次試験では大半を占めています。果樹園マークがほとんどを占めることもあるくらいです。

記述問題も、回答を作成するので精一杯かもしれませんが、必ずその記述となった根拠まで示しましょう。
「何行目・どの部分」にその答えとなる根拠があるのか、回答の部分部分でそれぞれに対応する根拠を示します。

これらの作業をしながらも時間を意識しつつ(もちろん時間はかかって当たりまえです)、丸付けをします。

そして、徹底的に解説を読み込み、自分が納得するまで解説と問題を照らし合わせます。ここで、自分の回答の根拠が生きてくるのです。
誤答の理由は自分の根拠や自分が示したマークが物語っています。誤答の場合はそれらが間違っているのです。
この意味でも、現代文のテキストは、難易度や値段や問題数で決めるのでは無く、解説の丁寧さで決めるのが良いでしょう。

また、現代文において接続語の意識はありますでしょうか?
私は常に以下のことを意識していました。(以下、他の質問者さんの回答にも同じような内容での回答を過去にしていることをご了承ください。)

接続語とは言葉の通り、何かの文と何かの文を繋げるのが接続語です。

Aつまり・よって・従って・だからB
Aしかし・または・対してB
A加えて・また・さらにB
A例えばB

何個か接続語を挙げてみました。(A・Bは1つの文)これらだけを見て、なんとなくでいいのでBの文の内容を予想してみてください。

1つ目のグループは、いわゆる順接。Aがその原因、Bがその結果という内容が入るはずです。
2つ目のグループは、逆接。AとBに書かれる内容は反対になります。
3つ目は、累加。Aの情報に加えられる形でBが補われます。
4つ目は、例示。Aの内容が少し難しい場合、Bがそれをわかりやすくする働きになります。

他にも接続語はありますが、まずはこれらをしっかりと理解できているでしょうか?
これが理解できていれば、Aの文章とその後の接続語を見ただけで、Bの内容がなんとなく予想できます。そのおかげで、頭が整理でき、スッと内容が入ることができ
るのです。時短にも繋がります。

またそれだけでなく、接続語の付近の文章は、問題にされやすいのです。

Aとありますが、そうなる理由はなぜですか?
Aとありますが、対になる事例は?
Aと並行して用いられる内容は?
Aの具体例は?

これらは全て、Bにあるはずですね。逆にBを軸に問題を作ることもできます。

接続語は、現代文の問題を解く際には、非常に重要になります。試しにマーカーを引きながら問題を解いてみて下さい。難解な文章であっても、かなり解きやすくなります。

文系の受験生にとって、現代文は得点源にしにくいどころか、その他の科目で高得点を取れても現代文のせいで成績を大きく落としてしまったなんてことは良く聞きます。

しかし、上記のような意識をして勉強をしている人に対しては同情しますが、ここまで思考しながら勉強していない人に対しては、「そりゃそうだよね」と言いたくなってしまうのが本音です。

私も確かに現代文は苦手でした。
大学受験生になるまで、(高校受験の期間も含めて)4~5年以上、論理的思考をせずにフィーリングだけで解いていたせいで、点数が安定しませんでした。

大学受験で重要なのはただ勉強することではありません。
「何らかの問題」に対して、「どの様に考え」「分析し」「どのような対策と失敗を繰り返して」「最終的にどのような成果を得ることができたか」が大切なのです。これは、大学生や社会人になってから活きてきます。

かなり厳しく長々と語ってきましたが、私も現代文で悩んだ過去がある分、熱くなってしまいました。
おそらくこの勉強の成果が出始めるのは、どれほど短くても1ヶ月はかかります。しかし、1度試して解いて復習した後に、『あぁ、ここまで考えて解くのが現代文なんだ』と感じることはできるはずです。

参考にしていただければ幸いです!

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