スマホの誘惑に勝つためのコツ

k.t投稿 2019/6/3 21:04

高1 文系 大分県

早稲田大学商学部志望

スマホを休憩時間に使ってしまうとずっとそのまま使ってしまい、勉強するべき時にまだスマホを使ってしまいます。スマホの誘惑に勝つコツがあったらなんでも良いので教えてください。

回答

わでぃー投稿 2019/6/8 14:11

京都大学法学部

こんにちは!
僕も受験期はスマホを弄りがちだったので気持ちはよく分かります…
僕は基本的に休憩時間にもスマホを弄らないようにしました。
最初から弄らなければスマホを使い続けることはないのですから。
以下、経験からスマホを弄らなくするための工夫を書かせていただきます。

まず前提として、人には手順が少なければ少ないほどその行動をしやすいという傾向があります。
スマホをついつい弄ってしまう理由として、手に取り画面をタップするだけで色々できてしまう点があります。
圧倒的な手順の少なさがスマホを触りたくなる原因の1つです。
逆に勉強をするのが億劫になる理由には、
何を勉強するかを決める→参考書を取り出す→ノートを取り出す→筆記用具を用意する→やる問題を選ぶ…
といったように手順が多いことがあります。

すなわち、行動手順が減ると行動が早まり、行動手順が増えると行動がゆっくりになるのです。

また、行動経済学では、「物理的・時間的に身近なものに高い価値を感じ、空間的・時間的に遠いものの価値を低く感じる」という『双曲割引』が明らかにされています。
つまり体の近くにあればあるほどそのものに誘惑されやすいという性質があります。
スマホは大体ポケットに入っていたり机の上に置いてあったりすると思います。
そうすると人は目先の利益に弱いのでスマホを弄ってしまいます。

これら人の性質を踏まえてスマホ依存を断ち切るアドバイスをさせていただきます。

まず最初にスマホの電源を切ることです。
勉強前にスマホをシャットダウンしてください。
「そんなこと言っても重要な連絡が来るかもしれない!」と言う人もいるかもしれません。
ではあなたには重要な連絡がどれくらい来るのでしょうか?
言ってはなんですが日常で高校生に重要な連絡が来ることはほとんどないと思います。
そして重要な連絡以外は後から見れば良いです。
そもそもスマホを開いて見るのはTwitterやゲーム・漫画ではありませんか?
おおよそスマホを遊びの道具にしかしていないのではないでしょうか。
基本的に勉強前にはスマホの電源は落とした方が良いです。
電源をつけるという手順が増えることで面倒さが増し、スマホを触りにくくなります。

次にパスコードの文字数を増やしてください。
短いパスコードや指紋認証のように楽にスマホを開けるようにしているのは良くありません。
パスコードはアルファベットと数字を混ぜた20文字以上をオススメします。
文字数を増やせば増やす程スマホを開くのが億劫になりスマホ依存になりにくいです。
ついでに画面の自動ロックを30秒にするとさらに効果的です。
重要な連絡が来るかもしれないし電源を落としたくない、という人はパスコードの文字数をかなり増やすだけでも十分効果があると思います。

そして最後に自分の体からスマホを離すことです。
スマホを手に取るまでに余分な手順を増やしたり、空間的・距離的に遠くすると目先のスマホに惑わされることがなくなります。
自宅で勉強している場合は自分の勉強場所から手を伸ばして届く範囲にスマホを置いてはいけません。
別の部屋に置いたり、鍵付きの引き出しにしまうなどスマホを手にするまでの手順を増やしましょう。
外で勉強している場合はカバンの奥底の取り出しにくい場所に入れて下さい。
友達と勉強している場合は友達に預けるのも手です。

最後に、スマホを弄ることで手に入るものは何があるかを冷静に考えてください。
スマホを弄っても偏差値は上がらないです。
どころか貴重な時間が溶けるだけです。
休憩時間に弄っても新しい情報を得られることなんてほとんどありません。
寧ろスマホの電源を切って勉強したり運動したりする方が得られるものは多いです。

僕の京大の院に通っていた非常に優秀な先輩は雨でスマホが水没して壊れてから半年程スマホを所有していませんでした。
連絡を取る時も友達のスマホを借りたりパソコンのLINEを使っていたそうです。
これは極端な例ですが、案外スマホが無くても何とかなるようです。
本気で志望校に受かりたいと思うならば、まずは1日スマホを封印するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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