英語長文 読み方解き方

なおききき投稿 2024/4/3 09:59

高3 文系 神奈川県

早稲田大学商学部志望

河合塾の先生が、まず設問だけ読んで、出典や脚注をみて本文の内容のヒントを得て、そのあと各パラグラフの一文だけ最初に読んでいって、論理構造を少し把握し、そのあとまた最初から全部読むというやり方を推奨してたのですが、どう思いますか?
英語を英語のまま理解するってどういうことですか、英語の語順で日本語訳ができればいいのですか?
この辺よくわからん…って部分が出たらどうしますか?
文章の内容を一文一文はわかっても、全体を通して見終わった時、どんな文章だったか忘れてしまうのを防ぐにはどうしたらいいですか?(特に長い文章や物語など)

回答

さら投稿 2024/4/4 08:10

東京大学理科一類

私の個人的な感想も混じっているので、
究極的には質問者さんによりますが、参考までに。

少し長くなると思うので簡単に回答だけまとめます。

①その先生のおっしゃるとおりだと思います。すごく良い読み方です。
②いちいち日本語訳を考えるなということだと思います。
③この辺よくわからん、ってなったら前後の文脈から推測します。
④河合塾の先生のおっしゃる通りに、ラフに読む→詳しく読むを心がけると良いです。

【①英文の読み方について】

これは英語に限らず、現代文や古文漢文などあらゆる長文に共通して使えるテクニックです。
タイトルがあるものはタイトルも読むと良いでしょう。
その他脚注や出典など、メタ情報を使うと効率よく理解できます。

例えば「Fiji’s sinking islands」のようなタイトル文章があれば、
地球温暖化で海面が上昇して…的な話だとわかります。
ここからは読書量などが関係するのですが、
テーマが判れば
「今こんな状況です→原因は〇〇です→解決するには〇〇をしないといけません」
のような簡単な流れが想像できると思います。

また、出典や脚注に知っている単語があれば
話の流れや内容を推測することができるでしょう。

その後は各段落の最初をskim readします。
ここでの目的は、文章全体の流れを理解することです。
第1段落の内容は導入、第3段落で問題の説明に入って、第6段落で解決策に入る
のように、タイトルや脚注から推測した内容も参考にしながら
どこにどのような内容が書かれているか(書かれていそうか)を把握します。

話の流れを理解することで、実際に問題を解くときにどこを読めば良いのかがすぐに分かります。
「原因はなにか」と問われているのだったら原因が書かれたここらへんを読めば良いな、というようにです。

時間に余裕があるのなら、このあと全文を読んでも良いのですが、
時間に追われているようでしたら私はこのまま問題に進んでしまっても良いと思います。
基本的に問題の順番は文章に出てくる順番と同じなので、
順番通りに問題を解いていれば必要な情報は前の問題を解いているときに目にすることがおおいからです。

いずれにせよ、
・タイトルや脚注からメタ情報を確保して、できることなら自分の知識と結びつける
・段落の最初を読んでその段落の内容を把握する
・どこらへんに何が書かれているのか、文章の流れを把握する
ということを心がけることで、文章を理解するスピードが上がるのではないでしょうか。

【②英語を英語のまま理解する】

どのような意味で放たれた言葉なのかわかりませんが、
私としては「わざわざ日本語に訳さずともイメージが取れる」ということだと思います。

例えば「Apple」という単語を見て何を思い浮かべますか?
おそらく🍎のイメージが浮かんだことと思います。
日本語で「りんごだなぁ」と考えるより、🍎そのものが先に浮かんできたのではないでしょうか。
(私の場合はそうなのですが、他の方はわかりません。🍎が浮かんでこなかったらすみません。)

では「psychology」はどうでしょうか。
これは一度「心理学」と日本語に訳してから考えるかと思います。

よく見知った単語はパッとイメージが浮かぶと思いますが、
なかなか慣れていない単語はイメージが浮かびにくいと思います。
多くの英語に触れ「よく見知った単語」を増やしていくことで、
日本語を経由しなくても英単語を見るだけでその意味をイメージできれば完璧です。

日本語の単語は「翻訳」という行為を経ることなく意味を理解できますよね。
これはその言葉のイメージが私たちの中に確立されているからです。
同じような現象を英語でもやろうぜ、ということなのだと思います。
相当な慣れが必要ですので、とにかく時間がかかると思います。
(私も難しい単語は日本語に訳してしまいます。)

【③わからん部分が出てきたとき】

わからないのが英単語なのか、そもそもの内容なのかによりますが、
・単語がわからないなら推測
・内容がわからないなら前後を見る
です。(基本的には)

単語がわからなければ、似ている単語を探します。
また、prefix(単語の先頭につく言葉)やsuffix(単語のおしりにつく言葉)を参考に推測することもできます。

再登場になりますが、例えば「psychology」なら
「psycho」+「logy」と分解でき、
「心(psycho)」の「学問(logy)」と意味が取れます。

もちろん、これらを知っていれば問題ないのですが、
常にこれを考えられるわけではありません。
もしも本当にわからない単語が出たら、positiveかnegativeかだけでも判断しましょう。
これは前後の文脈から判断できるはずです。
一度その単語を無視して読み、
きっとこういう意味だったんだろうな、知らんけど、
割り切ってしまいましょう。

単語はわかるのに内容がわからない場合は、
前後の文脈からこれまたpositiveかnegativeかを判断します。
きっと肯定(否定)ということが判れば、理解の助けになります。

大事なのはわからないものに時間を取られないことです。
考えても分からないなら「知らん」と割り切ってしまい、
(テキトーではなく)適当に推測してしまいましょう。

【④どんな文章だったか忘れる】

これは①の回答と被る部分がありますが、
全文を読む前に内容を把握することが大切です。
細かい部分ではなく大局的な流れを抑えると
文章の内容が頭から抜けてしまうということはなくなるはずです。

どこに何が書かれているのか、
どこを読めば筆者の考えがわかるか、
文章のキーポイントはどこに書かれているか、

段落のはじめを読むことでこれらを把握し、
最悪忘れてもすぐに読み返せるようにするのが良いのではないでしょうか。

ーーー
以上、非常に長くなってしまいましたが、
参考になれば幸いです。

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