東大文Ⅰに入るために

投稿 2023/2/12 12:01

undefined 理系 三重県

東京大学法学部志望

私は偏差値53の私立高校似通う高一で理系です。今の学力では程遠いですが警察官僚になるという夢があり、どうしても東大文Ⅰか京大法学部に入りたいです。文転することはよほど大変だと思いますしましてや難関大学なんてと思われるかもしれませんが苦労は承知の上です。法学や文転東大、京大の方、理系の方、理系についていくためにすると良いこと、今からの勉強方や成績のこと、生活習慣、どんなことでも構いませんのでアドバイスなどありましたらなにとぞよろしくお願いします。

回答

たけなわ投稿 2023/2/13 00:38

北海道大学法学部

 警察官僚になるために、文転して法学の世界に足を踏み入れようとするその大志に崇敬の念を表して、いくつか書かせていただきます。なお、各科目の具体的な勉強法や、使うべき参考書及びその取り組み方などといった枝葉のことは、他の方々による過去の素晴らしい回答記録があると思うので、ここではより幹に近いようなことについて書いてみようと思います。
1.生活のメリハリ
 大学での成績評価の方法は様々です。出席点や平常点、レポートなど、試験がすべてではありません。これに反し、法学部(就中ゼミ以外の法律科目)では基本的に期末試験の結果が成績評価のすべてを占めます。これ即ち、授業に出なくても試験で点が取れれば文句なし、逆にいくら真面目に授業を受けても、自分でちゃんと予習や復習などをせずに試験で点が取れなければお構いなし、ということです。出席点や平常点など、試験が駄目だった時の頼みの綱はありません。その意味で、法学部は、おそらく文系の中で最も勉学の自律性が問われる学部であると言えましょう。
 その理由についての個人的な考えは、長くなるのでここでは書きませんが、とにかくこのような学部を志すわけですから、高校生活を通して自律性を涵養させることが必要です。そのために、日々の生活にメリハリをつけることを意識しましょう。具体的には、「やるべきことをやるべき時にやる」という意識です。課題をするときは課題に専念する、授業を受けるときは授業に専念する、自分の勉強をするときは自分の勉強に専念する、休むときはちゃんと休む、友達と遊ぶときはしっかり遊ぶ。こういったことのメリハリをつけて、やらなければならないことをちゃんとやったうえで、自分のやりたいことにもしっかり取り組みましょう。
2.学習サイクル
 以上のメリハリとも関連しますが、授業をまじめに受けましょう。そして、まじめに授業を受けるからには、授業の予習・復習を毎日怠らずにやりましょう。東大文Ⅰや京大法学部は、文系の最難関です。戦場で対峙するライバルたちは、全国でもトップクラスの成績を修める猛者ばかり。そんな人たちを相手にして、高三になって基礎を一から確認しているようでは遅いです。高三になってから本番レベルを意識した演習にスムーズに取り組めるようにするために、その日授業で学んだことをなるべくその日のうちに理解して頭に入れてしまうことに努めなければなりません。そのためには、予習でわからないところがあれば授業でそれを解決し、授業でもわからなければ先生に質問し、(予習段階で分かったことも含めて)復習でそれを確認するという、予習→授業→復習のサイクルを確立させましょう。とくに東大や京大は赤本の厚さをみればわかる通り二次試験の科目数が比較的多いですから、その分演習量も多く確保する必要があります。なので、後になってから基礎の確認なんてやってる場合ではないと思います。
 ちなみに私も高校時代、授業は基本的にまじめに受けましたし、同級生にも東大や一橋、阪大など難関大に行った人はいくらかいますが、彼等も授業はまじめに受けていた記憶があります。
3.既習範囲の総復習
 来年度からこのサイクルでの学習に早速移行できるように、高一から高二になる節目の時期は、それまで習った範囲の総復習をしましょう。教科書や授業ノートの見直し、教科書や問題集で間違えた問題の復習、定期テストや模試で解けなかった問題の解き直しなど、やれることはたくさんあると思います。春休みには課題も出されるかもしれません。その課題を利用するのも一つです。
4.最後に
 理系から文転して法学部を目指すというのは、大きな決断だと思います。しばしば、文系の中で最も難しいと言われる法学部、大学で教科書として読まされるのは浩瀚な本ばかり、もともと理系の人間がそんな所に行って果たして大丈夫かという不安もあると思います。ですが、法律の条文に具体的な事実関係をあてはめて結論を出す「法的三段論法」は法律学の基本であり、これは問題で与えられた条件を公式や定理に当てはめて答えを出す数学と通ずるものがあります。また、これも長くなるのでここでは詳しく書きませんが、法律学の科学性についても古くから重要視されており、これが現在の判例研究や法社会学の発展につながっています。この点、法学部といえど、理系的な考え方やものの見方が無用の長物になるわけではありません。むしろ、高校の一年間という短い期間でも、そこで培った理系的素養は法学の勉強においてもきっと役に立つはずです。ですから、自信を持って、警察官僚という夢に向かって進んでいきましょう。

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