小説文の読解

京香投稿 2020/11/24 18:20

undefined 文系 東京都

東京大学教養学部志望

小説分の読解で、自分の考えを入れてよんでしまいます。
どうすれば筆者や問題の考えのみで読めますか?

回答

キビタキ投稿 2020/11/28 12:12

東京大学文科一類

東京大学文科一類の1年生(男)です。
質問者さんが受験本番の試験形式をどのくらいご存知なのか分からないのですが、東大の二次試験では小説文は出題されません。評論と随筆のみです。随筆と小説は似ているようでいて別物なので、随筆の話はここでは割愛させていただきます。
つまり、小説対策となると、共通テストにターゲットを絞ることになります。
自分は最後のセンター試験世代で、共通テストがセンターからどう変わるのか今ひとつ把握できていないところもあるのですが、記述問題の導入がなくなった以上は基本的にさほど変わらないと思います。センターでは、小説を読んでいるときに多少感情移入してしまう節もなくはなかったのですが、基本的には本文中の根拠を客観的に掴み、その上で選択肢にチェックをかけて正解を選ぶだけで点数は取れます。極端な表現のものは大概ダミーの選択肢、などの定石はよく聞かされるかもしれませんが、結構厄介で怖いのは「本文不在の根拠」や「因果関係の歪み」です。どこにも書いてないのに「ああ、そうかもな」とうっかり考えてしまう選択肢は要注意です。本当にそうか?と全てを疑う気持ちで。100人が見ても誰もが「ここの部分はこれしか解釈のしようがないでしょう」と言える選択肢でないと、基本的に正解になり得ません。
ここで、「筆者の考え」で読むのにはどうすれば、という質問でしたが、結局大事なのは「出題者がどう考えているか」です。筆者自身が作問しているわけではないので、極端な話、問題を解く上では筆者の意図などあまり関係ないのです。出題者とは、万人が文章を解釈してもここに関しては同じ解釈になるはずだから、万人の解釈を代表する、そんな代表者なんです。でも選択肢を見てから考えると結構ダミーに惑わされるのも事実です。選択肢を見る前に、自分なりの答えを本文中から考え、それから選択肢を見ましょう。そうすることで、客観的な読解を心がけて下さい。自分自身も、高1の時点でセンター国語が72/200点だったのが、本番ではこのやり方で186/200点まで伸ばせました(最後の方の模試では195/200だったこともあります)。苦手を得意にするにはこの解き方がベストだと思います。
2つ目の「因果関係の歪み」も意外と盲点ですね。そもそも時系列がおかしかったりしても、本文を全て読んでから問題を解くと、意外と選択肢に騙されて記憶があやふやになります。これも独りよがりにならないよう、しっかりと本文を読み返して下さい。
東大対策は時間がかかるので、高1からの着手は決して早すぎることはありません。先手必勝の受験で、合格を勝ち取って下さい。ご健闘をお祈りしています。

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