東大の基礎とは

しっぷー投稿 2019/8/23 19:41

高1 理系 静岡県

東京大学理科一類志望

僕は東京大学理科二類を志望する高校一年生です。河合偏差値50、進研偏差値56です。
東大はよく基礎をしっかり定着させていれば合格できると聞くのですが、東大合格レベルの基礎とはどのくらいを示すのでしょうか?
僕は今基礎問題精巧を完璧にしてから青チャに取り組もうと思うのですが、青チャレベルが基礎なんでしょうか?参考書などの具体的な難易度などと一緒に教えて下さると嬉しいです。

回答

G-FREE投稿 2019/8/30 12:01

東京大学理科一類

こんにちは。少し長くなってしまいましたがどうぞ読んでみてください。

まずはじめに、東大のアドミッションポリシー(web上にある)にこんなことが書かれています。
「第一に,試験問題の内容は,高等学校教育段階において達成を目指すものと軌を一にしています。
(中略、第二は教養教育に対応するための資質について)
第三に,知識を詰めこむことよりも,持っている知識を関連づけて解を導く能力の高さを重視します。」

第一の項目で挙げられている通り、東大の入試で求められる基礎とは高校段階の教育で修める内容、言うなれば教科書の内容のことです。個人的な考えなのですが、教科書の演習問題などが全て難なく解けるならば基礎が身についていると言えるでしょう。

その目的に使う参考書として青チャートや基礎問題精講(こちらは受験期にやったことがないのでどのような内容かは分からないが)などがあると思うのですが、僕の場合は受験期に青チャートで紹介される基礎的な内容は修めてその後は基礎の部分で苦悩した記憶は特にありませんので、青チャートレベルの基礎内容があれば十分でしょう。

基礎を定着させれば良いとは僕の受験期でもよく耳にしましたが、やはり東大が入試でメインに測ろうとしている部分は第三の項目の「知識を関連づけて解を導く能力の高さ」だと思います(ただ、この能力を持つ大前提として基礎が身についていることがあるので、基礎を身につけることは当然として捉えられるべきだと思う)。

そうした能力を養う、試すために行うのが様々な大学の入試の過去問を精選した問題集(数研の重要問題集等)、模試、志望校などの過去問です。先に触れた基礎を身につけた上で、これらに取り組むという営みを意識すれば、必ずどこかの時点で「知識を関連づけて解を導く能力」とはどのようなことなのかを悟ることになるはずです。その能力を自分のものにすることができれば、よほど突飛な発想が求められる問題(いわゆる捨て問)でもない限り初見の問題に十分に対応できるようになると思います。

話を総括すると、「青チャートレベルの基礎で東大の求めるところの基礎は十分。ただ、基礎はあくまでそれを運用する能力のための前提としてあるのであり、その事を念頭において模試やレベルに高い問題集などに取り組むべき」ということです。

とりあえず今は、当初の計画通りの基礎問題精講を完璧にしたのちに青チャートに取り組むという事を進めてもらって大丈夫です。レベルの高い問題を取り組む段になってから、それらの問題にどう向き合うのかを意識すれば良いでしょう。

補足:もし時間に余裕があるなら、東京大学が公式に公表している「東京大学アドミッションポリシー」と、「高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと」を一度読んでもらえれば、数学に限らず全ての科目の勉強における良い指針になると思います。

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