本気で悩んでます。

るぃ投稿 2022/5/15 22:20

undefined 文系 富山県

名古屋大学情報学部志望

大学をネームバリューで選ぶか学部で選ぶか迷ってきます。(慶應法か名古屋大学情報)
自分は弁護士になるため法学部に入りたいんですが、名古屋大学法は数学が2次レベルまで持っていけない(ほかの科目も考えると)ので受けれません
自分は親の負担も考えて名古屋大学に入りたい気持ちも強いんですが、大学に入ったあとあまり興味のない学部について学んで、院の受験も併用するできるのかも不安です。
名古屋大学と慶應のw合格すこし厳しいです。
先輩方はどのように志望校決めましたか?

回答

たけなわ投稿 2022/5/16 00:21

北海道大学法学部

 私も法曹を目指して法学部に入った身です。僭越ながら、私が北大法学部を受験するまでの経緯を書かせていただきます。何かの参考になれば幸いです。以下長文ですのでご覚悟を。

 私は、中学生のときに見たドラマをきっかけに法曹への憧れを抱き、そこで法学部に入ろうと決意しました。高校一年の時は、特に何か理由はなく、兄貴(私の3つ上です。)が高校時代にB判定を取っていたという記憶があったというだけで、名古屋大学法学部を志望校にしました。夏には名古屋大学のオープンキャンパスにも参加し、その時は政治学の講義体験でしたが、志望校に対するモチベーションは最高に上がりましたね。
 高校二年になっても変わらず名古屋大学法学部を志望校にしていましたが、ある時、部活中に部活の顧問と志望校について話題にすることがあり、そこでその先生に「名古屋大と同じくらいのレベルに東北大の法学部がある。名古屋大は名古屋から来る人の割合がとても大きい。それに対して、東北大は全国から人が集まってくる。だから、名古屋大よりは東北大の方が自分は良いと思う。」と言われたのを機に、第一志望を東北大法学部とし、名古屋大法学部は第二志望にしました。その年は東北大のオープンキャンパスに参加し、そこでは法律学の体験授業を受けました(法的三段論法についての授業だった気がします)。
 それから夏休み明けまで勉強を続け、兄貴が受験した京都大学に興味を持ち始めました。その時ちょうど、司法試験の合格者が多い大学はどこなのだろうと疑問に思い、ランキング等をネットで調べました。そこで、2017年だったかの司法試験大学別合格者数は、京都大学が1番多かったことを知り、京都大学法学部に魅力を感じ、そこを第一志望にすることに決めました。それに従い、東北大法学部は第二志望にしました。また、高二の6月に北海道へ修学旅行に行き、その時北大も訪れたことを機に、第三志望は北大法学部にしました。
 それからは、京都大学を志望の筆頭にずっと勉強し、共通テストを迎えました。その結果によって、京都大学を受けるかどうかを決めていたのですが、自己採点の結果(自己ベストではあったのですが…)から判断して、京都大学は諦めることにしました。
 そして、共通テストリサーチの二次試験判定では東北大がC判定、北大と名古屋大はB判定で、共通テストの判定はいずれもC判定でした。これを見て、東北大を受けようか、北大を受けようか、名古屋大を受けようかでものすごく悩みました。個人的には東北大をずっと志望欄に書いてきたので、東北大を受けたかったし、そのつもりで共通テスト後も勉強しました。しかし、担任の先生と相談し、その際先生に「お前の力で勝負をするなら北大がいい」と言われ、迷いに迷った末、ついに北大法学部を受験することに決めました(因みに後期出願校は岡山大学の法学部です)。時は既に1月25日、ちょうど二次試験の一ヶ月前でした。
 そこからの一ヶ月間は、赤本と参考書を何度も往復して勉強しました。少ない時間でできる過去問の量は限られますから、いかに学習の質を良くするかということばかり考えてましたね。そして前々日に札幌入りし、前日は試験場の下見と単語等の軽い確認だけして、いざ本番に臨みました。北大に特化した対策が最後の一ヶ月しかできなかったこともあり、不安も緊張も大いにありましたが、二次試験本番では、いつも得点に悩んでいた国語で大きな手応えを感じ、結果無事合格しました。

 以上を読んでいただくとわかるように、私の志望校はずっと変わらず旧帝大でした。その理由は、法曹としての職務は、その事件に関わる人たちの人生の一端を背負うものだから、ある程度の信頼性の保証は必要で、そのためにはやはり高い権威を持った大学に進むことが要求されると思ったからです。
 しかし同時に、私には浪人の道を選ぶつもりはありませんでした。それにはいくつか理由があって、兄妹がいたもので、あまり親に金銭的な負担をかけたくなかったというのもあります。しかし何より大きかったのは、もう一年高校の勉強をやるよりも、さっさと法律の勉強をしたかったという理由です。それを担任の先生にも伝えると、「法学部に対するそのまっすぐな信念は他の先生方からも良く評価されている」とありがたいお言葉をいただきました。

 こうして振り返ってみると私は、学部もネームバリューもどちらも考慮に入れて志望校を決めたと言えるでしょう。ただ、私は法学に対する興味と法曹への憧れで、先に学部は法学部一択に決めていたので、学部で悩んだことはありません。そうして現在、法学部2年生となりましたが、今は法曹への憧れは変わらず、新たに法律学の研究にも同じくらい強い興味を抱いています。やはり、法学を学びたくて法学部に入ったものですから、色んな法律書を図書館や書店で手に取ってみると、生意気にも法学の底知れぬ奥深さというものが身に染みて伝わってくる気がして、たくさんの刺激を受けます。
 大学に入ってから調べたのですが、意外にも北大法学部は京大法学部に負けず劣らず世間的な評価が高いようで驚きました。加えて北大は日本で一番キャンパスが広いらしく、自然も桁違いに豊かで、田舎から出てきて自然に触れることが大好きな私にとっては、いい意味で分相応な大学だと感じます。なんというか陳腐な感想ですが、運命というものを肌で感じましたね。

 相談者様が、弁護士を志望なさっていて、法学部に入りたいと思っているなら、やはり第一に法学部を目指して頑張ってほしいと思います。ただでさえ受験勉強でわざわざやりたくもない勉強をなさっているのですから、大学に入ってもなお興味のない学部について学ぶことはありません。ただ、そこらへんについては相談者様のご家庭状況もありますから、ぜひともご家族で相談なさった上で志望校を決めていただきたいのですが、私個人の意見として、相談者様の法学を学びたいという志を何よりも大事にしてほしいと思います。浪人生ということで、受験勉強も色々と大変でしょうが、悔いの残らぬよう頑張ってください。

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