現代文の読み方

HS投稿 2019/3/2 22:08

高1 文系 千葉県

一橋大学志望

2019年度から高2です。千葉県の上位の公立高校に通っています。
1月に学校でセンターチャレンジがあって国語の点数がひどかったです(4割くらい)センター現代文は選択肢が紛らわしく、考えているうちによくわからなくなります。学校などで対比関係を捉えるとか接続詞に気をつけるとかの練習は行ってはいるものの筆者の意図を読み切れていないと思います。これは単純に日本語がわかっていないのか…
でなければどういう読み方をすれば良いのか、そしてその練習ができる参考書を紹介いただければと思います。(わかりにくくてすみません)

回答

Takuya投稿 2019/3/2 22:50

北海道大学法学部

初めまして、こんにちは。

入試における現代文はほとんどと言っていいほど、本文に根拠があります。センター試験しかり、一橋しかり。
ではその根拠をどのように見つけるか、ということです。

現代文に登場するような書き手は、読み手に自分の文章を伝えるため様々な工夫をします。

まずは、言いたいことを繰り返すというもの。もちろんただ同じ表現を使うのは文章の書き手として名が廃りますから、何かしら表現を変えて伝えます。これが「類比」というものです。この「類比」表現は、語彙力ないし現代文を意識しながら読む訓練を積むことによって分かるようになってきます。

次に、言いたいことと二項対立にして展開するというスタイルです。ベタなもので言いますと、筆者は「東洋」の素晴らしさを強調したいとします。ただ東洋の素晴らしい点を羅列して展開しても良いのですが、さらに説得力を増すものにするため、「西洋」の概念を持ち出し、比較しながら展開するというものです。これが「対比」と呼ばれるものです。この対比構造において、筆者がどちらに寄りかかっているのかを見抜けば、筆者の言いたいことが分かるはずです。

そして、もう一つ大事なものがあります。それは「因果関係」です。筆者の言いたいことが「結果」であれば、結果だけ与えても読み手は満足するでしょうか?おそらく、その説を支持させるための何かしらの「原因」が必要になります。この「因果関係」にも注目すると、大事な部分が見えてくるはずです。

現代文の基本的な構成は以上です。しかしこれだけでは、非常に抽象的な議論になってしまい、論文とさほど変わりません。筆者はなにかを相手に伝えたいわけですから、伝える者として分かりやすく伝えようとします。「例示」や「比喩」がこの部類に当たります。私も上記の「対比」部分で説明を捕捉するためにこの「例示」を使いました。こういった、「例示」「比喩」というのは直接解答にするには向きません。現代文の解答とは、言わば重要な部分を抽出したものですから、こうした具体性の高いものは解答には不必要なものなのです。

どうして学校で「指示語」や「逆説」、「順接」が大事と教わるのかと言いますと、それは今上記に示した「類比」「対比」「因果関係」が含まれやすいからです。

私の回答の「こういった『例示』や『比喩』は解答に不向き〜不必要なものなのです。」という部分を見てみて下さい。ここには、「因果関係」と「類比」を入れて文を作ってみたのですが、分かりますでしょうか?

「こういった〜向きません」と「こうした〜不必要」という文は同じ趣旨を表しています。
またその理由として、「ですから」の部分以前があります。

このように、現代文とは、いかに筆者の言いたいことに気づき、その言い換え表現やその理由を炙り出せるかなのです。今の「このように」も筆者のまとめに入っているので重要ですね(笑)。

このことを意識しながらこれから読むだけでも、力がついていくと思います。私は東進の講座で現代文を勉強したので現代文のおすすめの参考書はありません。申し訳ありません。(笑)

あと、模試などはたまに上記のことを無視して問題を作る輩がいますので、一喜一憂しない方がいいと思います。(センターや入試現代文は大学教授なので、質がいいです。)

以上長々と書きましたが、参考になれば幸いです。
また何かありましたらお尋ね下さい!

8307423340E74E74973A299B9A4C212E
BDAD4382A0274AF2A279E176B8CDA30F
bPisPmkBTqPwDZPuBk1P