勉強に興味を持つ方法

s投稿 2020/9/1 07:12

高2 理系 長野県

東京医科歯科大学医学部志望

数学に興味がある、面白いと感じているから数学は勉強しているし、割と得意なのですが、他の教科に全く興味が持てなくて人並み、または人並み以下しかできないし、興味がないから勉強する気も起きません。他の教科にどうしたら興味が持てますか?

回答

ぽよぽよ投稿 2020/9/1 10:52

東京大学理科二類

興味があれば確かに勉強する意欲が湧きやすいですよね。逆に興味がなければやる気になれないというのも分かります。私も同じような時期にそう感じていました。

ちょっと自分語りしますね。
私は理系で、社会の科目選択で日本史を選びました。理由はセンターで満点を狙うなら地理より日本史のほうがいいと言われているのと、親が歴史好きなのでほんのわずか学ぶ気があったからです。しかしセンターで点を取るための勉強となるとただの暗記科目なので全くやる気になれず、長いこと授業は寝て過ごし、定期テストのたびに低い点を取っていました。もちろんこの時点で日本史に対する興味というものは殆どありませんでした。
センター対策は高3の10月から始めました。基本的には過去問を解いて解説を読んで間違えたところを資料集で確認するという作業の連続で、はじめは特に面白くともなんともなく、あと数ヶ月耐えればいいだけの苦行、という認識でした。

ところが、本番1ヶ月前になってからよりセンター日本史に力を入れるようになり、資料集をより細かいところまで読むようになりました。するとどうでしょう、2年弱もの間面白くない科目だと思っていた日本史がめちゃくちゃ面白いじゃないかと思うようになりました。

恐らく理由は2つ、長い間本気で取り組んだこと、知識が増えたことだと思います。
本気で取り組んでいるといつしかそれがスタンダードになります。「ザイアンスの法則」(または「単純接触効果」)というものがあって、これは「初めのうちは興味がなかったり苦手だったりするものでも、何度も見聞きしていると次第に良い感情が生まれてくる」というものです。私の日本史の話はこのザイアンスの法則のいい例だと思います。嫌でも続けていくことが大事、という事です。
そして知識が増えたこと、これはより日本史を楽しむ材料が増えたということです。例えば白虎隊の話は教科書では「いつ組織された何のための部隊で、何年に隊員が自決して解体」みたいな事実しか書かれませんが、資料集のコラムだとか歴史のテレビ番組なんかを見てると「飯盛山で集団自決を決行したが飯沼貞吉ただ1人が死にきれず、近くの農民に助けられて生き延びた」というような裏話が得られます。このような小さな知識一つ一つが勉強を面白くさせてくれます。時々見つかるそんな感じの情報を楽しみに勉強するようになった、とも言えますね。テストの点数には直結しなくとも、モチベーションに繋がるし知識を確かなものにしてくれるので、勉強の中での小さな発見は意外と重要です。

自分語りが長くなってしまいましたが、言いたいことはこれでおおよそ分かったと思います。まずは「嫌でも取り組む」、そして「知識を増やす」、この2つが今嫌いな教科に興味を持つ1番良い方法だと私は思っています。興味がないなら、そこに面白さを見出そうとする努力が大切です。

受験という制度のために勉強というものは苦行のように見られてしまいますが、本来勉強は楽しいものです。その楽しさの根底にあるのは好奇心です。知識を得るともっと深く知りたいと思い、全く別の分野の話だと思っていた2つの知識の間に有機的な繋がりを見出した時感動を覚える、そしてまた新たな知識を求めて勉強できる。これは受験勉強に限った話ではありません。

今のうちに苦労して、早い時期に勉強の面白さに気づいて、知識を得ることを楽しんでください。

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