環境数理を学びたい数学教師希望者

リコピン投稿 2022/7/3 16:01

undefined 理系 広島県

岡山大学工学部志望

私は今、数学教師を志望している高校2年生です。志望大学は岡山大学工学部の情報・電気・数理データサイエンス系です。なぜこの学部に行きたいかと言うと、環境と数学がどのように結びついているかを学びたいからです。

数学は中高生にとって難しいと思いやすい教科だと思っています。なぜ難しいと思うのかと考えてみたら、二次関数や三角関数などは現実離れしているからだと思いました。そこで、私は大学で学んだ数学と社会の繋がりを活かせると思いました。もちろん、内容は難易度が高く、中高生にすべて理解してもらうことは出来ませんし、興味のない人には響きません。しかし、少しでも現実に近づけることはできるのでは、と思っています。

このような気持ちを親に伝えると、教師を目指すなら、教育をメインとしている学部のほうがいいと反論されました。確かに、教える数学を深く学んだほうが教師志望としてはいいと思います。
しかし正直、それならなぜ教育学部出身の教師のもとでも数学が苦手な生徒がでてくるの?学部と「いい教師」は関係ないのでは?と思いました。
そして、私は別方向からアプローチしたいと思いました。
私のこの考えは皆さんから見てどうでしょうか、

(補足)私は私自身が環境と数学に興味をもっており、その学問を学びたいのも本音で、数学教師になりたいのも本音です。 

長文になってしまい、ごめんなさい。ここまで見てくださってありがとうございました。

回答

たけなわ投稿 2022/7/3 17:25

北海道大学法学部

 私が思うに、生徒にどのように教えたら良いかは、実際に教師になった後何年もかけて実地的に学んでいくものだと思います。確かに、教えることを学ぶというのも大切ですが、しかし実際生徒は一人一人違う人間です。とすれば、この子はここがわかっていない、この子はここができていない、などという点は一人一人で当然違うはずです。それなのに、その千差万別の違いを無視して、一般的な法則として「ここはこう教えるのだ。ここはこう教えるのが良い。」などということがどうして言えるのでしょうか。それよりも、なんの不純物もない「数学」を学んだ方が断然良いと思います。あなたのおっしゃる通り、学部は関係ないかと。そんなことよりも、生徒に正しいことを教えるということが何よりも大事だと思います。(答えになってますかね…? なってなければ申し訳ございません。)

 余談ですが、数学と社会のつながりについて、二冊の本を紹介しておきます。時間があるときにでも、ぜひ読んでみると良いと思います(もちろん、お財布との相談もした上で)。名古屋大学の大平徹先生の著書二冊、『予測学-未来はどこまで読めるのか』と『「ゆらぎ」と「遅れ」 不確実さの数理学』(二冊とも新潮選書)です。内容としては、地震や噴火、天気などの環境と数学のつながりはもちろん、交通事故や刑事事件における犯人、暗証番号の予測などその他の社会的要素と数学とのつながりについても書かれています(前者。後者は読んだことがないですが、紹介文を読む限り、それほどかけ離れた内容ではなさそうです)。「予測」ということをメインに書かれているので、数学としての分野は確率や統計に偏ってしまいますが(実際、この先生の研究分野が確率の応用であるそうなので、そうなってしまうのは仕方のないことですが)、数学と社会はこうして繋がりを持っているんだという一側面がよく学べると思います。前者では数学的な側面にはあまり踏み込んでいないそう(とはいえ、必要なところには数学的な補足もあります)なので、数学的な刺激が足りなければ後者を読むことを先生自身が前者のまえがきでおすすめしています。ちなみに昨年、書店で見て興味を持ったので、『予測学』の方を読んでみたのですが、文系の私には難しく途中で断念しました。機会があればまた読み直したいと思います。余談の方が長くなってしまって申し訳ございません。

b1IUsIEBTqPwDZPuWZp6
mBLd8WqR2pOVKp8vWtIyDjP2qA03
dVIqw4EBTqPwDZPuK517