浪人と現役の違い
るるる投稿 2021/1/29 07:35
undefined 文系 東京都
早稲田大学商学部志望
気になったので質問します。
現役生と浪人生の違いはなんなのでしょうか?
普通に考えて浪人生も現役生と同じように朝8時半に塾に行き、
現役生と同じような生活をすれば、そんな浪人生は1割なんて言われないと思いました。
なにか違いがあるのでしょうか?
バカな質問で申し訳ありません
回答
まー投稿 2021/1/30 09:04
東北大学教育学部
現役生と浪人生で最も異なるのは、「時間の自由」ではないでしょうか?
浪人生といっても予備校に通う者、宅浪という家で勉強する者、アルバイトをしながら勉強するものなど事情は様々です。
あらゆる浪人生に共通しているのは、基本的に自由な時間がたくさんあるということです。
私は予備校に通って浪人をしていました。
経験上、毎日予備校に行ってきちんと勉強していれば一定のレベルまでは確実に成績が上がります。
そのため、はじめの方の模試や偏差値をみて浪人生は成績の向上を実感しますが、浪人は長期戦です。
夏以降、現役生の成績も伸びてきますし、毎日ひたすら勉強という日々にストレスが溜まり、自身の成績の伸びも芳しくなくなってくると、その自由な時間を勉強以外のことに費やしはじめる人がいるのも事実です。
つまり、浪人するとは精神力勝負であり、いかに自律した生活を送れるか、自己を管理して目標に向けた道筋を立てられるかに尽きると思います。
1年間、次こそ結果を残さなければならないという漠然としたプレッシャーを感じながら生活することになりますし、本番が近づくにつれてそのプレッシャーは高まります。落ちるという怖さを経験していることも、そのプレッシャーを高めるでしょう。
そのため、毎年の統計で予備校に通っている浪人生の約4割くらいはいなくなってしまう(予備校に来なくなってしまう)らしいです。
だから私は、浪人を考えている学生さんに1年間プレッシャーと戦うその覚悟はあるのか?と聞いています。1年間予備校に通いますと、講習代を含めると約100万近くのお金がかかりますし、そのような経済的負担を考えると上述したようなリタイアするなんてことがあってはならないと思うのです。
私自身も8時〜21時半まで毎日予備校に行って勉強する日々でした。気軽に話せる友達もあまりいなかったですし、ストレスも溜まりまして、身体のあちこちにストレスによる症状が出ました。
甘い世界ではないと改めて思います。
そして、浪人生の最大の悩みは合格することでしょう。これは私がつくづく実感しています。つまり、浪人してきちんと勉強を続けていると確実に成績は上がりますが、成績が上がる≠合格するなのです。
どれだけ模試の結果が良くても、受からなければ結果には残らないでしょう。
昔、数学の先生が「浪人生がはじめに掲げた第1志望に最終的に合格できるのは7〜8人に1人くらいの割合だよ。」と言っていました。
当時、成績がぐんぐん伸びていた私は、そんなに少ないわけないだろうと疑っていました。
しかし、結果として蓋を開けてみると愕然としました。私の友人でも浪人して第1志望に合格できたのは、7人に1人という割合だったのです。
この時、私は合格することの難しさをしみじみと感じたものです。
高3生には、このリスクと過酷な日々の現状を知ってほしい。今、あと1年あれば受かると思っている高3生も多いかと思いますが、本当にそんな甘い世界ではないです。だからこそ、今年の受験を大切にしてほしいなぁと思います。
私も浪人しましたし、浪人することに反対の立場というわけではありません。しかし、軽い気持ちで臨むのはおすすめしません。