評論文を完璧に読むには
ハ投稿 2018/11/30 20:48
高2 文系 神奈川県
首都大学東京志望
わたしは国公立文系で受験しようと思っているのですが、最近評論文が全く読めません。中学の頃はは国語は全般得意で評論文の意味もつかめていたのですが、高校に入ってから評論文の意味が全くわからず、テストや模試でも小説文は満点なのに評論文は半分も取れないことも多くあります。最初から難しいと思い込んで最後まで読む気も起きないほどです。
どうしたら評論文の得点をよくできるでしょうか。良い対処法、勉強法を教えていただけると嬉しいです。
回答
footstar投稿 2018/12/3 09:02
大阪大学文学部
私は林修先生の授業を受けてしっかりと勉強してから、現代文の成績が飛躍的に伸びました。
だからお金があれば東進で林修先生の授業を受けることが一番いいのかなと思ってます。
もしそれができなければ、現代文で意識する点を何個か書いておきます。
・読む時に大切なのは、「対比」、「因果関係」、「接続詞」の3点です。
評論文では「対比」の関係がとても多く使われます。今本文で説明されているのはA側なのか、B側なのか、また筆者が肯定しているのはAなのかBなのか、その関係を理解することができれば8割方読めると思います。
「因果関係」は問題にされやすい部分です。どちらが因でどちらが果なのか、その矢印を逆にしたり、全く関係ない因果関係同士をくっつけてみたりしていかにもそれらしい選択肢を作ってきます。その選択肢に惑わされないことが大切です。
「接続詞」は評論文の論理の構成を把握するために全て大切です。上の2つの因果関係や対比を接続詞を用いて表していることはとても多いので、主な接続詞の用法や意味は全てしっかりと抑えておき、接続詞の意味がわからないということはないようにしましょう。
•設問は最初に読むけど、選択肢は読まない
→林先生が何度も強調していたのは、解き方は「本文からの綿密な根拠拾い→選択肢チェック」だということ。
まずは本文から設問の答えとなる要素を2-3ポイントしっかりと抽出する。その上でその要素を過不足なく満たしている選択肢が答えです。
そこで過不足なくというのがとても大切で、例えば3つある重要な解答の要素のうち、一つだけについて説明している選択肢は間違いです。また、3つについて説明しても本文で否定されていることを肯定していたりしたらそれは間違いです。
また、これは最も間違えやすい選択肢のパターンなのですが、「本文不在の因果関係」というものがあります。本文で明確にされていない因果関係が書かれている設問は間違いのことが多いです。
・評論文慣れ
大学受験で使われるような評論文は、高校生が普通に生活しているだけではなかなか触れる機会のない小難しい評論文やテーマがとても多いです。そのため、テーマに関する背景知識や文体へのある程度の慣れがないと解くのが難しいこともあります。だからまだ高2で時間のあるうちに、1日1つでいいので東大や京大、一橋などの難関大学の現代文の過去問の200字要約に取り組んでみてください。そこまで時間はかからないはずなので、現代文の先生に添削してもらってください。それだけで受験現代文へはだいぶ慣れると思います。
頑張ってください。