東大志望だけど低偏差値

𝚂 𝙰 𝚁 𝙸投稿 2022/6/29 22:41

undefined 文系 福岡県

東京大学法学部志望

私は東大文Ⅰ志望の高校1年です。私の通っている高校は、偏差値が52くらいの公立高校です。公立入試の点数は偏差値60の高校のボーダーくらいでしたが、訳あってこの高校を受けました。すごく難しいけど、私は絶対に東大に行きたいです。(浪人も覚悟しています。)ですが家の事情もあり、できるだけ現役で受かりたいです。
東大は特に基礎が大事などと聞きますが、基礎を固めるにはどのような勉強をしたら良いのでしょうか?
基礎レベルの問題集を何回も周回してすべて〇になる頃には基礎は身についていますか?また、私の代から新課程で、共通テストに情報が追加されるなどがあるみたいですが、そのためにやっておいた方がいいと思うこと等ありましたら是非教えて頂きたいです。よろしくお願いします。

回答

たけなわ投稿 2022/6/30 09:17

北海道大学法学部

 書店などで、買わなくてもいいので、東大の過去問を見てみるといいですよ。そんなに気負わずに、「どんな問題が出るのかな~」みたいなノリでもいいので。ネットでも調べたらいくらか出てくると思います。んで、実際見てみるとわかりますが、東大の問題ってやはり難しいんですよ。さすが日本一の大学といわれているだけあるなって感じです。すでに習った範囲の問題でも、まったく訳が分からない問題や解いてみようなんて気も起らないような問題ばかりに感じると思います。高1の時に学校で配られるような基礎レベルの問題集の問題とは明らかに難易度がかけ離れています。すると、「あれ、基礎が大事だというのに、基礎レベルの問題集で固めても全然太刀打ちできなくね?」という懐疑が生まれてくると思います。
 さて、ここで、「東大は基礎が大事」だということの意味は一体何なのか、考えてみましょう。先ほど書いたように、東大の問題は難しいです。しかし「基礎が大事」であるというのはその通りです。例えば、国語。京大の国語と東大の国語を解き比べるという補修を高2の時に受けましたが、大きな違いとして、記述量に差があります。実際に同じサイズで書いてみると一目瞭然ですが、京大の場合、解答欄はだいたい14cm×5行が平均的であるのに対し、東大は2行とかです。一問だけ120文字とかありますが、それ以外は他に比べて解答欄が明らかに小さい。その分、解答の核となる部分だけをしっかり突いていかないと、そもそも点が取れないわけです。他にも、数学。有名な問題を挙げると、sinθとcosθの定義と、それに基づいて加法定理を証明させる問題が1999年に出ています。教科書をみれば直で書いてある内容を問題にしたんですね。また、「任意の正の実数 x,y に対して √x+√y ≦ k √(2x+y) が成立するような実数 k の最小値を求めよ。」という問題が1995年に出されました。一見、何をすればよいかわからないような問題ですが、まず左辺が正であるため右辺も正でなければならず、かつ √(2x+y) が正であることから、実数kも当然正(k>0)でなければならないことが分かります。次に、変数が2つあっては扱いずらいので、変数を1つにするために両辺を √x (√x>0 より)で割るという工夫ができます。そして、1つになった変数 √y/x を t (tはもちろんt>0)とでもおいてやれば、与式は 1+t ≦k√(2+t^2) となり、両辺が正であるからこれを二乗して、(1+t)^2 ≦ k^(2+t^2) となる実数 k について考えればよいことが分かります。整理すると、t の二次不等式となるので、これを満たす k の範囲を求めることで最小値がわかるという、二次関数の解の配置問題に最終的には帰着するわけです。言われてみれば、k が正であること、変数を減らすという工夫、二次関数の解の配置問題、これらはいずれも1年生で学ぶ基礎の範囲です。まあでも、そんなこと言ったってこんな問題全然難しいじゃないか、と思いますよね。
 結局何が言いたいかというと、「東大は基礎が大事」だということの意味は、「その問題に隠れている『基礎』が何なのかを見抜く力」と、その「基礎の使い方」が大事だということです。とすれば、「基礎が身につく」というのは、こういうことも全部ひっくるめて「基礎が身につく」ということになります。基礎レベルの問題集を何回もやっていれば、そりゃそのレベルの簡単な問題は解けるようになるかもしれませんが、しかし基礎レベルの問題を解くために必要な「基礎」と、難しい問題を解くために身に付けるべき「基礎」は違います。基礎レベルの問題ばかりやっていても、本当に身に付けるべき基礎、すなわち基礎を見抜く力とその基礎をどう使うかといったことまでは学べません(特に後者)。上のレベルの問題をやることによって、「あ、これってこういうことだったのか」とはじめてわかることだってたくさんあります。なので、基礎を固めるためには基礎レベルのものばかりでなく、時々でもそれより難しいレベルの問題にも手を出すべきであって、大事なのは基礎レベルと応用レベルの「反復」だと私は思います。(あくまで私個人の意見ですから、ご期待にそう内容でないかもしれませんが、ご容赦ください。)
 新課程のことについては、学校の先生方が一番詳しいでしょうから、そちらに聞いていただいた方が確実だと思いますので(というか、少なくとも私は何も知らないので)、ここでは控えさせていただきます。

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