法学部志望の国立か私立かの選び方   

おもち投稿 2023/5/23 17:05

高2 文系 東京都

一橋大学法学部志望

一橋大学法学部志望の高二です。
私は,国立を受けたいので、数学をとっているのですが、
数学の成績が最も悪く、また伸び悩んでいます。そのため、最近数学を止めて、私立本願に変えた方が良いのではないかと思ってしまう時があります。自分が進路を決めた時、まず最初に決まったのが法学部に行きたいと言うことで、大学はその時点で絞れていませんでした。法学部がある大学を調べていくと、トップ層の大学は国立も私立もとても質が良く、自分は国立を受ける意味があるのかと思う考えが出てしまいました。もちろん、第一志望が国立なのでやらなければならず、甘いことを言っているのはわかっていますが、最近そのことをずっと考えてしまっています。

最後まで国立をあきらめなかった理由や、国立でよかったことや、法学部志望だった方がどのような基準で大学を選んだかについて教えていただければ嬉しいです!

また、数学が苦手だった方がこのようなマインドや勉強法で克服できたなどというエピソードがあれば教えていただきたいです!

回答

たけなわ投稿 2023/5/23 23:43

北海道大学法学部

①学費の問題
 法学部があるトップ層の大学は国立も私立もとても質が良いのだから、わざわざ国立を受ける意味は果たしてあるのか。そのような考えが出てくるのは、別に悪いことではありません。しかし、だからといって、これだけを理由に私立専願に変えようとするのは、あまりに思慮が浅薄だと言わざるを得ないと思います。というのも、学費という一大問題があるからです。
 むろん、国立と私立のどちらも質が高いということ自体は大変良いことです。同じくらい上質な高等教育を受けられる大学が増えるということは、それに与ることのできる人の数も増えるということだからです。しかし、そのために自分がいくらかお金を払わなければならないとなれば、話はまた変わってきます。よほど経済的に余裕がある人でない限りは、同じくらい質の良いものであれば、なるべくお金がかからない方を手に入れたいと思うのが普通だからです。同じものが5,000円で買えるのに、あえて10,000円で買った場合は、何か特別な事情でもない限りは、結果だけ見れば、5,000円で買って、残る5,000円を消失してしまった場合と変わらないからです(極端な例ですが)。
【主要な私立大学】
・中央大学法学部 学費4年間
約4,669,200円(検定料を除く)
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/fees/student/faculties/
・明治大学法学部 学費4年間
約4,669,200円(検定料を除く)
https://www.meiji.ac.jp/suito/6t5h7p000000r1tj-att/2023gakubu.pdf
・慶應義塾大学法学部 学費4年間
約4,933,100円(検定料を除く)
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/fees/
・早稲田大学法学部 学費4年間
約4,970,700円(検定料を除く)
https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2023/05/2024_gakuhi_gakubu.pdf
【主要な国立大学】
・東京大学法学部 学費4年間
約2,442,200円(検定料を含む)
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/tuition-fees/e03.html
・京都大学法学部 学費4年間
約2,442,200円(検定料を含む)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education-campus/contact/fees/jugyo
・一橋大学法学部(2020年度以降入学者)学費4年間
約2,853,840円(検定料を除く)
https://www.hit-u.ac.jp/kyomu/fee/index.html
・北海道大学法学部 学費4年間
約2,442,200円(検定料を含む)
https://www.hokudai.ac.jp/gakusei/campus-life/certificates/tuition.html
 上に列挙した情報を見れば一目瞭然ですが、国立大学の方が、私立大学よりも学費は圧倒的に安いです。なので、トップ層では国立も私立もどちらも質が良いと感じたのであれば、なおさら国立を目指すメリットはあると思います(もっとも、学費はすべてご自分でお支払いになるというおつもりの場合は、別に問題はありません)。

②質問について
 国立を諦めなかった理由ですが、私の実家は全然裕福ではないうえ、三人兄弟なので、基本的に三人とも奨学金を借りて大学に行くということは端から決められていました。なので、返済時の自分の負担もそうですが、学費を払ってくれる親の負担をなるべく小さくしようと、私立大学に通うことは考えられなかったというのが一つです。
 国立で良かったことについては、学費が私立に比べ安いということ以外には、私立大学の授業を受けたこと等一切ないので、比べられません。
 大学を選んだ基準ですが、特に思い当たるものはありません。というのも、当時は法曹に憧れていたので、法学部に進もうということははなから決めており、特に大学へのこだわりはなかったからです。ただ、私は当時、生意気にもなるべくレベルの高い大学に進みたいと考えており、真っ先に標的にしたのが旧帝大だったので、旧帝大をひとまずの目標にして勉強していました。とはいえ、先の通り、こだわりは特になかったので、3年間で第一志望はコロコロ変わりましたが。
 数学については、私も最初は苦手でした(高一の最初の方の進研模試は数学が一番低かったような記憶があります)が、課題の4stepやLegend、定期試験や模試等で間違えた問題を別のノートに集めて、それを解けるまでやったり、あとは高二の晩春頃からは背伸びして、学校の授業の合間の休み時間にその時の志望校の過去問を解いたり(もちろん全然歯は立ちませんでしたので、解説等読んで、どうやって解けばいいのかということの方に集中しました)していたら、いつのまにか数学が一番得意になってました。休み時間を数学にあてた理由は、国語や英語に対して問題文が短い(とくに、難しい問題ほどシンプルですぐ読み終わる問題文であることが多いです)ため休み時間でも十分取り組めるから、また、自分の頭で一から考えて方針等を解明していく作業が単に楽しかったからです。あとは、ちゃんと授業を受けることですね。

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